「最近、授業についていけていない気がする…」
「宿題がなかなか終わらなくて大変そう…」
例えば学習という観点でお子様の様子をご覧になられた際に、上記のように感じたことは御座いませんか? 目には見えないお子様の「苦手」が学習のつまずきに繋がっているかもしれません。日常生活全般に生じるお子様に関しての様々なお悩みに、当施設のWISC検査で、つまずきの原因に迫り、分析する事が可能です。
WISC検査とは?
WISC-V … Wechsler Intelligence Scale for Children – Fifth Edition
WISCは世界で広く利用されている代表的な児童用知能検査です。5歳0ヶ月~16歳11ヶ月のお子さんを対象にIQを算出することができます。当施設では2022年2月に発売された最新版のVを導入しており、施設ご利用中のお子様や施設外の皆様からのご相談対応や適切な療育支援の提供のために活用しています。
WISCの目的、使い方
WISCは、日常生活に欠かせないいくつかの能力(見る・聞く・話す・書く、など)を、同年代のお子さんと比べてどれくらい持っているかを調べることができます。
さらに、お子さんの「得意」な能力と「苦手」な能力を分析することで、周囲に 『どのような支援が、この児童にとってベストなのか?』 の方向性を示す役割をします。発達障害の児童にみられる様々な課題、特性について、なぜ困ってしまうのか?の原因に迫る非常に有用な検査です。
WISCでわかることの一例
例えば、「聞いて理解することが苦手な児童」を支援するに当たって、何も考えずにただ宿題をやりなさいと繰り返し指示をして、言葉だけで解説を続けても適切な対応とならないことは明らかです。
「一見するときちんと聞いている様子なのになぜ理解が入らないのだろう?」と立ち止まって考えるとともに、WISC検査を活用すればさらにはっきりと、伝え方の工夫が必要なのか、それとも図などを使って視覚的に理解する伝え方をするべきなのか、支援の方向性をより明確に把握することができます。
特性に寄り添う支援の重要性
発達障害は「目に見えない」障害です。そのためたいへん「見過ごされやすい」障害でもあります。日常生活、学習やコミュニケーションの「困った」の裏にある発達障害が見過ごされてしまうと、「頑張っているのにできない」という失敗体験が重なり、どんどん自信を失ってしまいます。お子さんに自信をつけていただくためには、お子さんの特性に沿った課題に取り組んでいただき、「頑張ったらできた」という成功体験を重ねていくことが大切です。
当施設は、お子さんが成功体験を重ねていけるようなサポートを行います。そのためにも「今、どのようなことで困っているのか?」を分析することは、お子さんをサポートする前提として大変に重要であると考えています。